ただそこに在り続けるために

大地の芸術祭飛び地開催の上小阿仁村に行って来た。

KAMIKOANI PROJECT AKITA 2013

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廃校になった小学校を拠点に、作家さんが作品を置いたり

常駐して開催期間中に制作したりしている。

 

2会場あって、比較的栄えた町と、棚田があるような田園地帯の2か所。

町のほうでは、外で一息入れてる作家さんに、近所の子供が挨拶していたりして、和やかな雰囲気。

会場に入ると、作家さんが気さくに声をかけてくれて、

どんな意図でこんな描き方をしているのか、とか

廃校になるまえの小学校の活躍だとかを教えてくれた。

ちょっと急いで回って、1時間。映像作品は1時間だったので諦めてしまった。

 

田園地帯のほうは、こんな感じ。

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白く浮かんでいるのは、メインステージ。

この一帯はかつて棚田で、高齢化によって休耕田になってしまったとのこと。

虫に刺されることを覚悟していたが、とくに寄ってくることもなく

ゆっくり会場を回って1時間半。

圧倒的自然に気押されそうになるときに、白い風車が静かに回ってて、安心する。

もののけ姫のコダマみたい。

でも、少子高齢社会の中で、いつまで自然に取り込まれないで暮らしていけるんだろう。

いつかこの村もなくなってしまうんだろうか。

「ただ ここに、在り続けたい」

このコンセプトは、そういうこと?

 

最後に見かけた、ケガをしたこの子が、なんとか生き延びれるといい。

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夏の写真2013