異常気象、の4文字をよく見かけるようになった。
洪水で痛ましい被害が続いたかと思えば、
今度は竜巻。
歴史の授業を思い出す。
「大きな飢饉や戦争の背景には、異常気象や火山の噴火などの自然災害が考えられます」
異常気象。
緑を、自然を適切に管理できれば防げるんじゃないかって
心のどこかで思っている。
木々を織り交ぜ多様な種類の植物を活かし
地表に水を蓄え、ゆるやかにそらに返し、
土をゆたかにし、命をはぐくむ
そんな場所が広がったら、もしかしたらおさまるんじゃないか、と。
やさしい雨や風を、暴力的にしたのは
人工物なのではないか、とも。
文明の恩恵にあずかりながら、それを否定するのはおこがましい。
わかってる。わかってるから
荒れた空模様を見ては、うろうろと
緑を、自然をもっと自由にしてやらねばと
自宅の植物に手間をかけては狼狽をしずめている。
緑に浸食されたかのような生活を手に入れたら、果たして安心できるのだろうか。