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20130919

十五夜の夜。

生徒会室か出る頃には、すでに外は暗くなっていた。

夏服の制服に、まだ指定じゃなかったカーディガンを重ねてやや肌寒いくらい。

2つ上の先輩たちと話しながら歩く川沿いの道。

川に、月の光の道が出来ているのを見つけて

みんなで振り返った先には、低く浮かぶ十五夜のお月さま。

 

先輩が興奮しながら言う。

「この前の満月の日にね、同じ線の3人で浜に月の出を見に行ったの。

夕日が落ちてからはすごく暗くってね、海が少し怖かったよ。

でも月がゆっくり昇ってきて、海には黄色い光がきらきらして

月明りってすごく明るいんだなって思ったの。」

それはすごく素敵な光景に思えた。

「今度の満月は、一緒に行こうね」

その約束は、果たされることはなかったけれど。

 

心の中でずっと残ってる景色。