ゼロダテ1013

大館のゼロダテを見てきた。

OZのアート特集で知って、長いこと気になっていたアートプロジェクト。

ZERODATE Art Project

 

きみまち坂でお弁当を食べて、大館駅前についたのが15時頃。

ついたのはいいんだけど、公式に駐車場がドコって書いてないから

右往左往して、いとくに駐車。これは結果的に正解だった。

 

駅に向かう道々に、夕日がきれいに広がる空き地や

企画展がぽつりぽつり。

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大館駅でパンフレットをゲットして、企画番号順に廻ろうとするも、

ぜんぜん見つからない。

なんとか見つけた最初の花善、

忍び込むように恐る恐る登っていった屋上の小部屋に

「アートだ」って安心できる作品がどーんと。

さらに外に出てみると

大館駅の真正面と、周辺が一望できるスペースが。

ぼんやりとした「大館」のイメージは、今度からきっと

この光景を最初に思い浮かべるようになるんだろうなと思った。

 

それにしても、パンフレットのマップが難易度高くって

これはオリエンテーリングだと割り切って楽しむことにした。

見逃した企画も多々ある。

店舗がお休みなのかな、というのもあるけど

ひとつもお店閉じてなかった道中の企画を見つけられなかったり。

企画番号の書かれた看板がなかったら

ぜったいに足を踏み入れることのないビルに侵入していくの、わくわくする。

 

工務店の名の入った大きな鏡や

昔の建物らしいうす暗さだとか

模様の入った曇りガラスとか

記憶にないけれどなつかしい、を掘り起こすような場所と

そこに馴染むアート。

 

印象に残っているのは

大町商店街の5番

波田野さんの「私のことは私はいちばん知らない」

6番目の小夜子を彷彿とさせる舞台。

糸をたどる作業を通じて考える間ができること。

表現方法としてすごく好きな手段だった。

 

作家さんとして気になる存在になったのは

藤原佳恵さん。

空間としての作品も、

作品集にあった平面作品も、理屈抜きにすき。

1時間くらい平気であの場にいられそうな居心地の良さだった。

 

18時までの開催ってなってるけど

とくに人に会うこともなく、少しだけオーバーして、会場を後にした。

思い返してみると、居心地のいい場所だったなって思う。

文化祭の準備をしてるときの、うす暗い教室とか

かくれんぼしてるときの押し入れのなか

そんな感じのどきどき。

もう出会えないはずだった感覚にまた会いたい。