啓蟄も過ぎたので、
今年使わなかった冬物などを処分することにした。
ゴミ袋に詰め込みながら、自分を代謝していることを実感する。
捨てるのって、いらないものを買ってしまったわけじゃない。
かつての自分にとって必要で、似合っていて、楽しんできたものでも、
歳をとって自分が変わってしまっただけのこと。
チープでポップなファッションを大量消費するのは
とても楽しかった。
けれど、今の年齢に着せるのは不格好だ。
若さにすがってみても、かなしいだけで。
年齢や、立場や、環境に
なにを着せるか、もたせるか。
買うことは自然にできるけれど、
だったらそのぶん、捨てることも必要だ。
捨てる、を始めて2年。
どういうものを手放せばいいのか、だんだん分かってきた。