眠るのが下手

物心ついたときからずっと、寝つきの悪いほうだ。

どちらかというと睡眠は悪で、できるだけ眠りたくない。

人生の1/3は睡眠時間という。

若いうちになるべく起きていたら、

人生の体感時間は増えるんじゃないか?

 

きちんと眠ることを避けていた。

活動の限界まできたら、倒れこむように眠る。

電車で座ることができたら、確実に眠る。

眠ろうとしても眠れないくせに、

乗り物に乗ったときだけすぐに眠ってしまう。

 

そんな生活も今は昔。

もう若くない*1のか、ガタがきたので

活動時間の調整をすること、脳と身体を休めること、

負荷をかけないようにすること、なんかを

考えざるを得ない。

健康維持、増進はハマるとたのしい。

こちらを立てればあちらが立たず、

バランスを取るのが難しくて

しかし成功するとそれなりに活動量のボーナスが出るので

面白いゲームだ。

 

そういえば、日常的な布団の上げ下げ、というのをしたことがない。

布団で寝ていたころはまだ小さくて

とてもできる身体ではなかったので、

おそらく親がやってくれていた。

当時は皮膚炎持ちだったから、よく布団を干していた印象がある。*2

外泊したときや、客用ふとんを出したときに

たたむことはあるが――

あれ、かなりの重労働だと思う。

 

貧弱な身体の私にとっては

少なくとも、通勤前にできることじゃない。

それができる人は、すごいなと思う。

 

幼いころ、母親だけがベッドを使っていた。

曰く、「床上30cmは絶えず埃が舞ってるから、

呼吸が苦しくて寝られない。」

今は床上3cmのすのこベッドを使っているから

完全にこの発言のことは忘れているだろう。

そして私が、この思想に取りつかれている。

 

妙なところで潔癖症、という

血液型占いみたいな性格があるので、

他人に寝具を触られるのはいやだ。

自分でも寝間着以外で触るのは抵抗がある。

理想を言えば、完全に寝室として布団を引いてから1時間以上立ち入らない部屋が確保できない限り、

床にひいた布団を日常的に使うのは嫌だ。

現実的な妥協点としては、

畳ベッドを使うべきなんだろうか。

 

理想を叶える資金が詰めないので、

現状ただのシングルベッドを使っている。

何度か引っ越しをしたせいか

マットレスが傷つき、軋む音が大きくなったような。

ベッド下に収納、は埃をため込むことを学習したので

なにも置いていない。ルンバの楽園だ。

 

尋常じゃない寒がりなので、紆余曲折を経て

ベッドに布団を敷いている。*3

マットレスが泣いている。

ベッドは単に高さを稼いでるだけ、という気がしてきた。

邪魔だと思うことも多い。

匠の技で、畳ベッドが、来客時はベンチに

素敵な生まれ変わり、みたいなことにならないか。

 

 

今週のお題「布団派? ベッド派?」

*1:身体の老化が著しく早いのは寝なかったせいかもしれない

*2:余談だが、ベランダにそのまま布団を干す神経がわからない。洗っているとは思えない外壁に布団を接触させるのは想像するだけでも不快だ

*3:そして冬は敷布団の下に湯たんぽを入れている