君を癒せるたった一人になりたくて

近頃足しげく整体に通っているので、姿勢がよい。

幼いころから姿勢が悪いと叱られ続けてきていたけれど

整体に行くようになってから

それは努力の問題だけじゃないってことが分かった。

 

私は生まれつき右足首が弱くて

思った方向に足の向きを維持するのが難しい。

一番困るのは、平泳ぎ。

足の裏で押す、なんて水中じゃ無理だ。

障害というほどのものでもなく、

筋力があったら無理やり治せたのかもしれない。

その程度の、誰にでもありうる”弱点”。

 

足が悪いってことは、歩き方もぎこちなくなるってことだ。

日常目にする人々で、歩き方が美しいひとなんて

ほんの僅かだから、みんな何かを抱えているのだろう。

歩く衝撃は、身体中に伝わる。

腰だったり、肩だったり、首や頭。

弱いどこかをかばうために、どこかが無理をしている。

 

私の場合、それが左肩にきていた。

肩が以上に内側に緊張していて、

それが背骨を丸くしてしまうのだと。

施術後に、力むことなく背筋が伸びたとき

これを”正しい姿勢”という理由が分かった。

正しい姿勢が取れない状態がおかしいのだと。

 

根性で正すのは消耗する。

正しい状態に持っていくために

何かに頼るのは、甘えではない。

 

どんどん”正され”ていったとき

帰りの足取りが軽くてびっくりしたことがある。

ああこれは適正体重ではないな、と実感した。

本来の脚の力を引き出せたら、軽く歩けるんだ。

きっと、体感重力は人によって何倍も違うんだろう。

 

台風の低気圧も、

曇りがちな梅雨の天気も、

身体の不調を起こしやすい時期になった。

適切なメンテナンスを、適切なタイミングでできるようになりたい。