水回りが快適であることが生活における要である

ヨコハマトリエンナーレに行こうと思っていたけれど

レビューを漁ったところ

あまりに難解であるということを知って

自然と足は横浜リクシルショールームへ。

アポなし案内なしで、ひととおり好き勝手見てきた。

 

入って正面にトイレ、右にキッチン、奥に洗面と風呂

という感じで、やはりトイレ押しメーカー。

前を通るだけでピッとふたが開く。

とはいえ、ウォシュレットも必要としたことがないから

トイレにあまり関心はなく・・・。

ふちがなくて洗いやすいという点も、

日常的に掃除をするほうからしては

なんでいままで出来なかったの、というほうが疑問。

先にネタバレしちゃうけど、店内のトイレは

少し汚れていた。

これは汚れないという油断から掃除してないのか、

掃除してもそれなのか・・・。

せっかく体験できる唯一のスポットなんだし

手洗い場とか壁とかもっと気合いをいれてもよさそう。

 

キッチンはセレブな奥様たちが子供をつれて来ていて

けっこうなお客さんがいた。

標準装備100万、オプションつけて200万円のこのエリアで

契約まで行くかたがこれだけいるんだよな。

というか、それをできるってことは

持家があるんだよなあ。と、知らない世界に思いを馳せ

そうになるのを振り払いつつ、

水栓、収納などをチェック。

 

個人的には水栓が低いことに不便を感じているのだけど

あんまり高さを確保しているものがなくて残念。

深いお鍋に水張るのに、シャワーノズル持ってやるのも

片手が塞がるし時間かかるし不便じゃないのかしら。

あとそれを洗うときもつっかえちゃうし。

 

エンボス加工された表面はすごくいいと思った。

傷がつきにくい、汚れにくい。

排水口のゴミの回収しやすさもそうだけど、

リクシルは物理的機構が素晴らしいね。

キッチン回りの収納が欲しいところにあるのと

ぴったりサイズっていうところ、

一時置き棚が引き下ろせるところとかすごいなと思った。

角も無駄なく収納にしているし、静かにぱたんと閉まるし。

 

ビルトイン食洗器のことは知っていたけれど、

乾燥器もあるのね。

自分で洗いたいけど、乾燥を衛生的にしたいと思ったら

そういう手段もありかも。すぐしまえるし。

シンクのすぐ上に乾燥機が収納されていて

使うときだけ引き下ろす機構になっててすごいなと思った。

ちょっとガタつきがあったから

そこはもうちょっと改良の余地ありかな。

 

虚弱体質としてはキッチン回り全般、

ちょっと力を入れなきゃなんなくてつらかった。

毎日やってたら鍛えられるかな。

キッチンの高さは身長差に配慮されていたけれど、

引き出しの深さだとか、取っ手の配置は

小さい人にはつらすぎるのでは・・・?

というモデルもあったので、率直にいうと

もっとラクさせてほしい。

ドヤってギミック勝負してる感じだった。

 

お風呂は、節水がんばってるなーという印象。

ワンタッチで適量お湯が出るシャワーとか

温泉でよくあるシステムが個人向けにカスタムできるやつ。

たしかに蛇口ひねるまでのタイムラグ分が節水できる。

扉のゴムパッキンがなくてカビとの戦いが起きないとこも好印象。

水栓はぴかぴかステンばかりだったんだけど

作りが凝っていて、お掃除が大変そう。

浴槽もしかり。汚れ落ちしやすい素材をうたっていたけれど、

トイレの件があるからそれも信用ならないし。

床が冷たくないっていうのと、保温浴槽は

けっこう長らくやってるけど、そういえば効果の評判を聞かない。

 

あと、照明の明るさ調整ができるモデルがよかった。

ダウンライトと、間接照明のところがあって

その光度を変えられるもの。めっちゃいい。

個人的には最近風呂の照明つけないで入ってるくらい

薄暗いところがすきなのでこういうリラックスさせるのに

特化したやつもっと進化してほしい。

なんならハイレゾ音響とか入れてほしい。

パーソナルな空間においての心地よい空間としてのお風呂

ぜひ革命を。

 

最も期待して見に行った洗面台、

省エネ技術に感心した。

よくある水栓だと、無意識にお湯に切り替えちゃったりするけど

それをカチッと音がして「切り替えたよー」っていうのを

分かりやすくしているのに加えて、

動作のしやすい範囲で常温になっていること。

これで無駄に給湯していたエネルギーが抑えられる。

家庭におけるエネルギー消費の3分の1は給湯だからね。

エネファーム入れたらもっといいね。

 

ちょくちょく話題に出してる

排水口の汚れ防止の機構。ほんとに傑作だと思う。

もうこれデフォルトで採用してほしい。

特許使用料払ってでも取り入れる価値あると思う。

キレイが、保てる。

排水口の汚れがたまりやすいリングがなくって、

中の見える汚れまでするっと取れる広い口とか

髪の毛ポケットの扱いやすさとか

あれは現物見たほうがいい。

あと、排水口の上に石鹸置き場があるモデルとかあって

「お前分かってるなー!」っていう酔っ払いテンションになる。

石鹸派としては高ポイント。

 

左右両面からの照明で、

メイクがしやすいとかいう発想は

もうちょっと他のモデルにも取り入れてほしい。

照明の真下に小物置きポケットがあったりすると

影できるのわかるよね?もしかしてできないようになってる?

とかいううがった見方をしてしまうものとか

小物ポケットもやたらと長くて

力入れて開けたけど、用があるのはひとつだけーとかだったら

ちょっと使いづらいよなと。

せめて2つに分けて、高頻度で使うのは利き手側、

そうでもないのは反対側、みたいな使い分けの余地が欲しい。

 

あと水栓を、上から下向きにしてほしい。

蛇口も、レバー式で、壁付けにしてほしい。切に。

水栓と蛇口の付け根にたまる水垢を憎んでいる。

都度拭かない限り絶対によごれるあのポイント、

それを攻略する配置の洗面台があると知ったときは感動した。

 

さらにいうならば、排水口をゴム栓するタイプのもの、

ゴム栓の居場所を作ってほしい。

排水口を塞いでない間の彼の所在の無さたるや。

塞いでないなら、オーバーフローすることもないのだから

上のほうにある排水口にはまるようにしたらいいのに。

これって特許になるかな。

 

奥のほうにいくと、建材?建具がいろいろあって

玄関ドアとか、窓とかサッシとか。

たくさんのドアを開けることができる。

鍵について、しれっと説明書きしかなかったんだけど、

おサイフケータイICカードで鍵になるオプションが

5万円だった。安い。

リモコンキーとかそもそも操作のいらない鍵とかもあって

時代の進化を感じた。

felicaはどんどん重要性が高くなっていってしまって

このガラパゴス技術どうなってしまうの。

 

ということで、割と辛口評価になってしまったリクシルだった。

次はTOTO行きたいな。