日本三大花火として名高い長岡花火大会。
ずっと見てみたいと思っていて、2025年こそ、と思ったのが昨年末。
下調べをしてみて、ツアーなりチケットなりの動きがあるのが2月とあったので
2月に本腰をいれてプランニングをした。そして失敗した。
会場のチケット自体は2月から勝負をかけるのでよかったみたいなのだけれど
宿泊施設がマジでない。
新幹線駅で数駅離れるくらいの覚悟は持っていたが、それでもない。
車で数時間の移動も考えてみたけれど、そもそも渋滞がえぐいと言われている中で
さらに遠方で時間の読めないチェックインに対応してくれる宿がない。
調べていくうちに、アクセスのいい宿を確保しようと思ったら1年前、花火大会が終わったその月に抽選会に申し込むなんてのも出てきた。
もともと地元の方向けのイベントだということは認識しているので
もっとホテル増やせなんてことは思わない。そもそもその他363日はどうするんだって話だし。
持てる資源でこうならまあしょうがないかなと、今年の参加は諦めた。
諦めたくせに結局行けたのは、熱心に検索したおかげでおすすめ記事としてツアー情報がサジェストされたから。
新幹線移動をメインとしたバスツアーが空席ありでおすすめされて
諦めた心を再着火して即申し込み。心が少し追いついていないままに無事チケットをゲットした。
ツアー概要は申し込み時に書いてあるけれど、移動時間が結構アバウトで、行き帰りの新幹線が4時間くらい幅があるし、宿に着く時間も渋滞含めて読めない。
判明するのは1週間くらい前、とそこそこスリリングではあった。
当日ツアー集合場所に行ってみれば多くのツアー旗。同じ場所だけでも5組くらいいるし、東京駅のあちこちに集合場所ができてるし、そりゃ一般客が手弁当で宿と移動手段を確保するなんて無理だなと思った。旅行会社がすべての宿を埋めてるといっても不思議はない。
集団用のゲートで改札を通過して、新幹線に乗り込んでから、行程の詳細を聞く。
上越妙高駅で降りて、そこから観光バスに乗って現地に向かうとのこと。
観光バスが満席になるくらいの人数でツアー客を組分けしてるみたいで、現地についてみれば同じツアーの一番早くに着いた組だった模様。
16時くらいに会場から少しはなれたところの駐車場に着いて、みんなで指定席まで歩く。夕食のお弁当もその際に配られたので、炎天下でお弁当を放置するわけにもいかず、炎天下の野原で早めの夕食を取る。
食べ終わって、冷房を求めて席を離れる人もいたが、私はすでに熱中症になりかけていて、移動そのものが厳しかったので、持ち込んでいた凍らせた飲み物を身体に当てたり、同行者にスポーツ飲料を追加で買ってきてもらったりしてギリギリしのいだ。
あと、会場各所に背丈以上のスピーカーが設置されており、ものすごい音量でBGMやらアナウンスやらが流れているので、耳栓なしには居られなかったと思う。
日が落ちてきたな、と思ってからはあっという間に暗くなり、すっと涼しくなった。
スポンサーの紹介をしながら端のほうで1,2発の花火、紹介が終わってから正面で連続打ち上げ、というパターンでプログラムが進んでいく。
スポンサーは地元企業や同窓会だったりして、地元の情熱を感じる。
端で打ちあがる単発の花火でさえ、見たことがないような仕掛けが組み込まれていて感動的なのに、正面で上がる花火たるや。
光の芸術が視界に収まりきらない大きさで繰り広げられるから、身体全体が作品に吞まれてるような気持ちになる。
次々上がる花火の音にかき消されるから歓声がどんなに大きくたって敵わない。
こんなに素晴らしいもの、戦争なんかで使うのもったいない。火薬は平和的利用だけになるべきだって自然に思わされた。
長岡花火大会は長岡空襲の慰霊行事とのことだけれど、天に捧げる花束としてこんなに素敵なものはないなと思った。
中越大震災の復興祈願としてのフェニックスも、黄金に輝く不死鳥が何度も何度も大きく力強く現れて、これほど心強いメッセージもない。こんなの、前を、上を向くしかないじゃないか。
すべてのプログラムが終わり、駐車場に向かう中、夜空にはドローンによるメッセージがあった。
その一部は長岡花火の文字を表示していて、花火のカメラロールの最後にそれが残るのって記憶に残りやすくていいなと思った。
来るときはさくさく歩いた帰路も、歩行者でごった返していてなかなか進めず。
2倍くらいの時間がかかって駐車場に着くも、交通規制でしばらく出ることはできず、出たところでどの道もしっかり渋滞。
22時過ぎに駐車場を出たものの、富山駅前の宿に着いたのは2時過ぎ。
バスの運転手さんの力がなければ泊まることもできないことを思い知らされた。
快適な旅をありがとう…。
翌日はチェックアウトぎりぎりまで宿で休んで、富山駅で寝る以外なにもしてない富山土産をひやかしてから新幹線で東京駅まで。
富山県も魅力が多そうなのでまた今度観光に行こう。
初めてツアー旅行なるものを利用したけれど、終始プロが面倒を見てくれる安心感があってよかった。
これだけ個人の参入が難しい旅行もないかと思うけれど、ちょっとハードルを感じたら今後の選択肢に入れようと思った。