気付けば、雨を祈っている

あんたは一生ずっとそうやって、大事な言葉は絶対に言わないで、自分は関係無いって顔して、ずっとひとりで、生きてくんだ!

新海誠監督の「言の葉の庭」を見てきた。

新宿で見れるのはもう最後だというので、午前中に見ることができる最後の日、角川シネマ新宿に向かった。

見終わった足で、新宿御苑に行きたいって、ずっと思ってた。

 


『言の葉の庭』 予告篇 "The Garden of Words" Trailer - YouTube

 

実は6月にも一度見ていて、映画館で2度見るのは初めてのこと。

ユキノさんに自分を投影できる要素が多くて、

仕事に行けていないいま、もう一度みるのはすごくハマる、と思ったのだった。

結果として、仕事に行ってない弛緩状態だとあんまり響かなかったのだけれど。

 

私にとって、この作品は

なんだろう、職場がストレスフルっていうわけじゃないのだけど

仕事、っていう緊張感と理不尽さをぐっと飲み込んでて当然な生活が

それほどに辛くはないんだけど、たまに辛くなるときの

流れなかった涙を流すための映画、だと感じてて。

あるいは、大人って制服を着せられたけど

15歳のときの自分から全然成長してるとは思えなくって

怖くなって、ごまかして、やっぱり怖くなったりだとか。

前に見た時には少なからずあったそのストレスが、今はなかったのかもしれない。

 

あとは、雨。

雨がとてもきれいで、雨音がやさしくて。

私は雨がすきだけど、新宿の、ましてや通勤時間帯の雨なんて

疎まれるばかりの存在で、

あんなにも美しく描いてくれる作品なんて、他にはない。

新宿御苑の日本庭園を舞台に

梅雨の季節に雨にぬれる緑のうつくしさを思い出させてくれる。

 

見終わってから、念願の新宿御苑に行って来た。

完全に秋晴れ状態だったけど、行けたことに満足。

twitterで一連のつぶやきをしたら

「irnmが公園でビール飲みながら高校生たぶらかす図、なぜか容易に想像できておもしろい」

 とのコメントをいただいたのが気にいってる。

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