そして悲しくうたふもの

劇場版名探偵コナンを毎年欠かさず映画館見ている。

第1弾から、今作に至るまで、ずっと。

 

この習慣は小学校からの友人と遂行しているもので、

彼女と会えないときや都合がつかないときもそれぞれで見て

会えたら感想を軽く話すくらいなんだけれど

とにかく続けることについて、友人と共にこだわりつづけている。

 

数百キロの距離を超えて、今年は一緒に観に行くことができた。

幾度となく一緒に来たことがある地元のイオンで、

昔のようにゆるっと買い物して、お茶して。

でもお小遣いでなんとかやりくりしていた時とは違う。

背景に持ってる生活も、自分で持てる裁量も、悩みも。

あの頃のような時間を過ごせたからこそ、その差異を強く感じた。

 

昔の光景って、手を伸ばせばすぐに届くような気がしても

もう二度と見れないってこと、

わかっているけれど喉元に突き付けられたときの冷たさにビクッとしてしまうね。

 

様子を見に行った実家も、どんどん朽ちて、記憶から離れていく。

でもこのもの悲しさこそが、ここにいた証だ。