たのしいクローゼット

最近、私にとってはとても高いスカートを買った。

ひと月以上も前に一目ぼれして、

何度も通っては手に取り、友だちに見せ、

そうしてようやく、試着して購入したスカート。

 

着るときもやっぱりうれしくって、

もちろんそれ自体がかわいいスカートなんだけど、

それを着ている私、まで

明るい顔になるような。

私らしさを着こなすのって大切だなと思う。

 

そういえば春にも、一目ぼれしたコートを

今までの予算をぐんと引き上げて買ったのだった。

かわりに、買うほどに好きかどうかの基準が高くなった。

私らしさを損ねないこと、

きちんと気温に対応できること、

お手入れがしやすいこと、

それらを満たせるものは、あまりない。

 

買い物に行って、あまりときめくことがなくなったのは

すこしさみしいけれど

お気に入りの服さえも、そう着れる機会がなくなっているのだから

仕方のないことなのかもしれない。

 

ざっくり、1シーズン3ヵ月として、

私服を着れるのは週末の2日間×4週×3ヵ月

24パターンの服しか着られない。

もう週末両方ともおでかけすることも減ってきたし、

同じ人に高頻度で会うこともないし、

極論で言えば1シーズン3着くらいでもいいくらい。

そのことに気がついてからは、

大切に着たいものだけを手元に置くようにしている。