目が覚めたら、まだ暗かった。
寝直そうと思ったのだけれど、妙に目が冴えている。
なんとなくtwitterを眺めて、オリオン座流星群の極大日だと知った。
先週の夜明け前の話。
すこし迷って、それから着込んで
近所の公園に星を見に行くことにした。
外に出たときにはすでに少し明るくて、もう見えないかな、と思った。
でも、角を曲がって、明るい星をみつけて、
また曲がって、小さな星も見えて。
この小さな星が見えなくなるまで、空を眺めることにした。
公園について、ベンチを陣取って、
東の空をぼんやりと見つめる。
明るくなっているから東はすぐに分かった。
いつもは方角なんて、意識しない。
ランニングする人、体操する人、そして通勤する人たち。
たくさんの人がいて驚いた。
まだ星のみえるようなこんな時間から
いちにちを始めているひとがいる。
かつては自分だってそうだったのに、手放した日常に驚く。
眠気を振り払ってする努力のもとに
社会の夜は明けるのだよなあ。
そのことに改めて感謝されることもないだろうに。
オレンジの滲む空に、小さな星も見えなくなった。
流れ星は見られなかったけれど、
でも、いい光景をみた。
ベンチから立ち上がって、
すっかり朝に塗り替わった街を歩く。
なにかを明けるように暮らしたい。