はてなダイアリーからお世話になっているので、
サービスが始まった当初は正直「なんでブログ?」と思っていた。
この10年の間にダイアリーもなくなり、ブログ文化もだいぶ落ち着いて、
立派なインターネットの居場所の一つになった。
いくつかのお題の中で、一番答えやすかったのでこのテーマにしたけれど
ここでは
【お題1】はてなブロガーに10の質問 はてなブログを始めたきっかけは?
に答えることにする。
ものすごく久しぶりに自分のブログ当初の記事を読み返して確認したけれど、
このブログを始めたころ、私は仕事を離れることになるくらい体調が悪かった。
なんならこのまま死んじゃうんじゃないかと思っていた。
物心ついて以来の死にたがりではあるけれど、死にたいじゃなくって死んじゃいそうっていうのは当時経験がなかった。
衰弱死ってこの先にあるんだろうなと思うようなエネルギーの枯渇を感じながら
思うように動かない身体を引きずって。
今が明らかに人生が変わっていく境目だと思った。だから書こうと思った。
余談だけれど、はてなダイアリーを書き始めたきっかけも内定を受けたことだった。
これから社会を構成する一部になる。そう思ったら書かずにはいられなかった。
私は自分より年若いひとたちによりよい社会を渡すために存在しよう、こんな存在もいるってことがきっと誰かの励みになるから、それを発信しよう。
ずっとそう思っていたし、これまでブレることなくこの気持ちを持っている。
本当に幸いなことに、働けるようになって数年が経つ。
夕方には力尽きて床に就く日々を過ごして、久しぶりに夜空を見たとき
信号が青のうちに渡り切れなかったのに、信号の点滅をみて思わず駆け足になったとき
回復していく身体に感動した。私は人生を動かすことができた。
年に何度かは、また働けなくなるような恐怖が襲ってくるけれど、対処方法が分かってきているし、今はより理解を深めるための行動も起こせている。
このブログのタイトルは、「天地手繰る 光のこと」空と地面をつなぐ光る雨をイメージしている。
雨は、煩わしかったり、停滞させたり、災いを生むけれども。
雨が、恵みであることを忘れないように。
生活の試練が、のちの糧になるように。
はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと」