近所でみられる桜はだいたい散ってしまった。
アスファルトに白く淡く散る花びらも、一週間もすれば消えてしまうんだろう。
名残りみたいな桜を浴びながら、ゆるゆると歩く。
この生活も、そろそろ終わる。
終えるように、気持ちを切り替えている。
なんだって桜が咲き始めてから
春の嵐がきてしまうんだろう。
盛りを見ることもできずに、いたずらに花を散らして。
桜を流すように降りしきる。
――そういえば、春の雨は桜流しというんだっけな
と、ふと季節の言葉を思い出す。
病床から出て、今年初めての桜は
さんさんと光を浴びて、春の日差しそのものだった。
さわれるひかり。舞うようにそそぐ。
北に行けば、またこの光にあえる。
桜前線を追いかけて、北へ行こう。
今度はちゃんと画面みて撮った今週の一枚「さくら2014」