今まで使ってきたケータイはほとんど取っておいていて
年に一度くらい充電する作業をする。
災害時の通話用になればいいかな、って端末がひとつと
あとはメールとか画像を見たくて。
これはただの回顧主義の儀式だ。
初めてケータイを手にしたのは高2の夏で
同級生たちは高校進学と同時にほぼ全員がケータイを持っている世代だったから、ずいぶん遅い。
初代はN900iS
父からのおさがりだった。
ニューロポインタが初めて導入された機種だったと思う。
私としてはこのポインタかなり使いづらかったけれど、ファンも多かった。
ボタンの押し心地もいまいちで、機種としての思い入れはあんまりない。
次に買ったのが、SH702iD
今も愛してやまない。夏にホワイトを買ってから、あまりの愛おしさに冬にモスグリーンを買った。
エッヂの効いたシンプルなフォルムと、クセのあるフォント、グラフィックの美しさ。
あの小ささと軽さも最高で、時代の移り変わりをこれほど恨むこともない。使えるんだったら今も使ってた。
指が細くないと使えなさそうな端末。だからこそのフィット感。
画面もめちゃくちゃ小さいんだけど、その不便さがよい。
なんでもかんでもスマフォでひょいと調べて、延々ネットサーフィンしちゃう今の生活が、ちょっと煩わしくて、でも抜け出せなくて。
メール書いて、送って、返事来るまで勉強して、着信ランプの色に嬉しくなって。
着メロとかランプの色の設定とか、メールのフォルダ分けとか、電波表示とか電池表示をカスタムして、こだわりを詰め込んで。
真っ白な端末も好きだったけれど、ネイルエナメルでタトゥーデザインのペイントをして使っていた。
その後、KDDIに浮気して、W52CAも持った。
ほぼ同時に、ウィルコムのnineも使っていて、当時は3台持ち。
大学に入ったころだったけれど、2台以上持ってるのは珍しくなくて、ほとんどがウィルコムとの併用。
nineは軽くて、ヘアバンドで耳に固定してハンズフリーで使えた。
耳に角が当たって、だんだん痛くなってくるんだけど。
コム友も何人かいて、夜寝る前に何気なく電話帳を見てかける。
寝る前に画面を見なくてもさみしくないっていうのはすごく贅沢だった。
nineを1年ほど使って、ハニービー初代に変わった。
軽いし角は丸いしアニメーションかわいいし。
革命的な売れ方をしたと思う。ボタンは押しづらいけど。
大学を卒業する頃には、ほとんど持ってる人もいなくなっていた。
W52CAは、防水であることと、カメラ性能の高さで選んだ。
サバ?のキャラクターがかわいかった。
端末が重たいので、持ち始めてすぐ腱鞘炎になった。
ボタンも押しづらいし…。
それだけでかなり萎えてしまったので、あまり思い入れがない。
当時docomoが苦手としていた地下への電波状況がKDDIになってよくなったのだけ印象に残っている。
でも、通話品質はよくない。なに言ってるか分からないことが多々あった。
重たいのやだ、と思って買い換えたのが
W61T
SH702iDを彷彿させる四角いフォルムに惹かれて選んだ。
ボタンの押し心地もよい。
このころからメールの本文の雰囲気を察してアニメーション背景がついていて、賑やかで楽しかった。
docomoに帰ってきて、SH-05A
やっぱり私はSHが好きなんだなあと、考え抜いて買ったもの。
もうちょっとちっちゃくてもよかったんだけどな。
なんていうか、アクティブマーカー最高だったよね。
最新履歴10件とかを表示する機能。
なんだろう、めちゃくちゃ重宝した記憶がある。
具体的にどんなシーンか挙げられないのだけど。
パカッと開いて、十字キーの下を押して、さっきやった作業の続きができる、って快適だった。
ホーム画面カスタマイズとかもいろんなものが出てきてて
SH702iDでもカスタムはしてたけど、探すの大変だったのに。
今になって、ホーム画面の使いやすさを感じるので、
スマフォもこれに倣った配置とかにしてみようかなって。
動く絵文字とかもかなり成熟してたから
ガラにもなく購入して使ってた。かわいかったなあ、こゆきちゃん。
余談だけど、私がLINEを毛嫌いしてる理由のひとつが
スタンプ文化で、yes noの返事が必要な場面で、どちらとでも取れるスタンプでその場を濁すとか、言葉にすることから逃げてる風潮が嫌いだ。それで返事してるつもり?
その点、動く絵文字はテキストありきの装飾でしかなかったからまだ受け入れられた。
iコンシェルもこのころからだっけ。
よく使う路線とか行く場所を登録しておくと、遅延情報とか天気とかが通知されるのがよかった。
スマフォでもできなくはないんだけど、プッシュ通知が多すぎて埋もれる。通知の優先度をカスタムすることができなくて困っている。
その後、スマフォの世界に手を出して、android一筋。
XperiaX10, Xperia arc, XpriaSX, stramX, XpriaZ3 compact
SONYに染まってしまった。
ガラケーだったら好きだったけど、AQUOSフォンはちょっと…。
あ、でもZETAはいいと思う。
スマフォになってからは、端末のデザインとか使い心地とかより
中身がとりあえず使えるものか、フリーズとか強制終了しないか、というのがまずあって、テクノロジーとしては後退してるじゃん、と思う。発熱問題とかまだやってるの。
技術屋じゃないからこんな気楽なことを言えるのかもしれないけれど、純粋に、面白い端末がたくさんあってその中から選ぶ、っていうことができないのがもどかしく思える。
かといってガラケーを見ても、ビジネス用のものばかりで冒険してることはないし。
ハードキーそろそろ恋しくならない?ブラインドタッチでメール書きたいでしょ。
机の下に隠しながらメール打ってたあの頃みたいにさ。
やー、ガラケー、楽しかったなあ。
という個人的振り返り。