優先席で、携帯の電源を切る理由

電車で、優先席に座ったときのこと。

車内は少し込んでいて、

優先席は全て埋まり、その周辺に立っている人も3人くらい。

 

その状況で、横に座っていたおじさんが、

おもむろに向かいに座っていた女性に話しかけた。

「すいません、それ通信機器ではないですよね?」

それ、と指していたのはスマートフォン

言われた女性はすぐに察して、電源を切るような操作をして

カバンにしまっていた。

周りの人は、それを見てしばらくしてから同じように操作し、

それから、誰も携帯をいじらなかった。

おじさんは、駅に着くたびに周辺にくる携帯を持った乗客に話しかけつづけた。

外国人にさえ、ためらいなく英語で呼びかけた。

 

私は、体調を崩してから優先席に座るようになった私は、

今の携帯電話が体に装着するような医療機器に影響を及ぼさないことを知っているし、

鉄道会社としてはそれを承知しているけれど、マナーとしてその表示を続けていることを知っている。

マナーとして表示されているものが、実質意味のないことであったとしても

それに反する行為をするのは「子どもに見られてはならないこと」だと考えるので

優先席ではサイレントマナーモードにして、携帯を触らないようにしている。

バッテリー持ちのために、電波オフにすることもままあるけれど。

 

だからもし、このおじさんが医療機器を使用していて

それでこんな呼びかけをしているのであれば、

もう、あなたに害を及ぼさないんだよ、ってことを教えてあげた方が

今後の精神衛生上いいんじゃないかなと思った。

きっと、こんな風に呼びかけるのはすごく気を使わなきゃいけないだろうし

自分の生活にも制約ができるのだろうし。

 

そう思って、おじさんに話しかけてみたら、

「ペースメーカーなどは使っていないんです。

ただ、電磁波の影響で自律神経失調症の症状が出てしまうので。

今の携帯電話は、医療機器には影響のない電波を使用しているようですが、

電車とか、バスとかの金属の箱だと、中で電磁波が反射して

強い電磁波になってしまうので・・・」

と、電磁波の影響についての話をつらつらと話してくれた。

 

忘れてた。私も電磁波に弱かったんだ。

携帯を直接耳に当てて通話すると、10分もすると頭痛がする。

寝る前に、頭の近くにあっても頭痛がしたり眠りが浅くなったりする。

ガラケー時代には、メールの着信前にメールが届くことに気付いていた。

高架線の近くとか、電波塔の近くも、なんとなく具合が悪くなる。

 

携帯電話を持ち始めたころに、それを自覚して調べたことがあったんだった。

少なくない人が、電磁波の影響で何かしらの体調不良を起こしている。

病名のないそれは、治療を受けることも出来ずに

ただ個人の努力で環境を少しだけ良くすることしかできない。

 

電源を切れとは言わない、

不急不要のときは、通信端末の電波をオフにしよう。

そんな主張を持った出来ごとでした。

 

 

 

 

 

 後で読もうとしている資料

見えない恐怖~脳と体をむしばむ電磁波が危ない!

電磁波過敏症/東京都品川区東五反田

昔話題になった記事 

通勤電車は電磁波充満?携帯電話、電源オンで重複・反射(朝日新聞)