満を持して郡上八幡に行った。
本来は去年の七夕に行くはずだった郡上八幡だが、
ちょうどその日、その地は豪雨の被害に遭い避難勧告が出ていて
なにより交通機関の全てが絶たれていた。
1年経ってやっと訪れた郡上八幡。
宿はこの吉田川沿いで、ずっと川のせせらぎを聞いていた。
水の美しさで知られる郡上八幡は、この川を中心に
あちこちから湧き出る湧水と共に生活している。
飲料水として使う下流に米や野菜を洗うスペース、つけ置き洗いするスペースと
水を区分けて使っていたという。
今でこそ使われる機会は少ないが、街を歩くと大きな水路が数多くあり
生活に使っていた気配がしっかりある。
川遊びが気軽にできるようになっていて、だからこそ夏に来たかった。
吉田川には渓流釣りの人が見られていたが、その上流の川では
子供が潜って川魚を捕まえようとしていて、その様子を見ながら大人は足を川につけている。
水との付き合い方、なぜか惹かれることが多くて
分水嶺や水路、水道の制御のされ方に感動する。
この町はまさに、水と付き合うために最適化された姿で、とても心地よかった。
*1:野菜洗いした屑などを食べてもらうため